NEMO エクリプス オールシーズンを実測レビュー|511g・寝心地・ポンプサックを検証

NEMO エクリプス オールシーズンを自宅で実測したレビューのアイキャッチ 登山

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NEMO エクリプス オールシーズンのレギュラーを買いました。

届いて最初に驚いたのは、収納した状態の小ささです。広げて寝てみると、厚さ10cmのふかふか感より先に、体を面で支えるようなしっかり感がありました。これまで使っていたGEKETYのエアマットとは、同じエア式でも寝心地がかなり違います。

さらに便利だったのが、付属のVortexポンプサック。慣れれば4回、少し空気が逃げても5回ほどで十分な硬さまで膨らみました。以前の足踏み式では、端のポンプを何分も押し続けていたので、ここは想像以上の差でした。

ばっさー
ばっさー

まだ山やキャンプ場では使っていません。この記事は、開封後に家で広げ、測って、実際に寝てみた段階のレビューです。冬の屋外で何℃まで眠れた、という話はこれから追記します。

NEMO エクリプス オールシーズンを自宅で実測したレビューのアイキャッチ
NEMO エクリプス オールシーズンを購入し、重さ、収納、寝心地、断熱感、ポンプサックを自宅で確認しました。

家で試した時点の結論

  • 良かった:小さく収納でき、写真の状態で実測511g
  • 良かった:10cm厚でもボヨンボヨンせず、寝たときに安定する
  • 良かった:フローリングの冷たさをほとんど感じなかった
  • 良かった:ポンプサック4〜5回ほどで膨らんだ
  • 気になった:寝返りでは少しギシギシ音が出る

今のところ、買ってよかったと思っています。軽さだけを突き詰めたモデルではありませんが、暖かさ、寝心地、丈夫さ、価格のバランスがいい。初めて買う本格的な登山用エアマットとして、かなり選びやすい一枚です。

NEMO エクリプス オールシーズンを選んだ理由

購入前には、冬用の登山マットを6枚まで絞って比較しました。そのとき、雪上や厳冬期まで一枚で狙う総合本命はTherm-a-Rest NeoAir XTherm NXTと判断しています。

ただ、実際に自分が欲しかったのは、冬山専用の高性能マットではありませんでした。登山へ背負える軽さがあり、普段のキャンプから寒い時期まで使えて、寝心地も我慢しなくていいもの。そこへ価格まで入れると、エクリプス オールシーズンがかなり魅力的でした。

冬用登山マットおすすめ6選の比較記事では、XTherm NXTやTensor Extreme Conditionsとの違いもまとめています。購入前に候補を並べたい人は、先にそちらを見ると選びやすいです。

NEMO エクリプス オールシーズン レギュラーの外箱
購入したのはNEMO エクリプス オールシーズンのレギュラーです。

公式460g、箱485g、実測は511gだった

NEMO Japanの公式仕様では、レギュラーの本体重量は460gです。一方、届いた商品の箱には485gと書かれていました。そして家庭用スケールで測ると、写真の状態では511gでした。

NEMO エクリプス オールシーズンをコンプレッションストラップごと測ると511gだった
コンプレッションストラップで留めた写真の状態では、家庭用スケールで511gでした。

この511gは、マットを畳み、コンプレッションストラップで留めた状態です。家庭用スケールなので多少の誤差はあります。それでも、登山へ持っていく重さを考えるなら、460gぴったりではなく500g強で見ておく方が現実に近いです。

確認した項目 数値 補足
日本公式の本体重量 460g 本体のみ
外箱の重量表記 485g 箱の側面で確認
今回の実測 511g 写真の状態・ストラップ込み

以前のGEKETYは販売画面で830gと表示されていました。公称値と実測値をそのまま比べることはできませんが、目安では約319g軽くなります。マット一枚で300g前後減るなら、ザックへ入れたときの差は十分大きいです。

収納サイズは手に収まり、実測で長さ約20cm

公式の収納サイズは24×直径12cmです。今回は自分で畳んだ状態をメジャーに当てると、長さは約20cmに収まりました。巻き方や空気の抜き方で変わるので、毎回20cmになるとは限りません。

収納したNEMO エクリプス オールシーズンの長さをメジャーで実測
自分で畳んだ状態では、収納時の長さは約20cmに収まりました。

持ってみると、数字以上に小さく感じます。厚さ10cm、長さ183cmの長方形マットがこの大きさになるので、初めて出したときは素直に驚きました。

収納袋に入れたNEMO エクリプス オールシーズンを手に持った大きさ
厚さ10cmの長方形マットですが、収納すれば片手で持てる大きさです。

レギュラーは幅51cmです。身長171cmの僕なら長さ183cmで足りるので、Longを選ぶ必要はありません。寝返りの余裕を優先するなら幅64cmのRegular Wideもありますが、日本公式重量は560g。レギュラーより100g増えます。

付属品はポンプサック、収納袋、ストラップ、補修パッチ

付属品は、専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、Vortexポンプサック、リペアパッチです。届いたら、山へ持っていく前に全部広げておくと安心です。

NEMO エクリプス オールシーズン本体とポンプサック、収納袋、ストラップ
本体に加え、Vortexポンプサック、スタッフサック、コンプレッションストラップ、リペアパッチが付属します。

リペアパッチは、現地で穴が開いたときの保険です。ただし、補修方法や接着剤の要否は、持ち出す前に説明書まで確認しておきます。エアマットは軽くて暖かい反面、穴が開けば寝心地も断熱性も一気に落ちるからです。

Vortexポンプサックは4〜5回ほどで膨らんだ

今回いちばん「便利になった」と感じたのが、Vortexポンプサックでした。

袋の入口へ顔を近づけすぎず、少し離れたところから息を吹き込みます。周囲の空気も一緒に入り、袋が大きく膨らみます。その空気をマットへ押し込む流れです。

NEMO Vortexポンプサックのバルブと使い方の印刷
Vortexポンプサックは呼気の湿気を抑えながら、少ない回数で空気を送れます。
VortexポンプサックでNEMO エクリプス オールシーズンへ空気を入れる様子
家で試したときは、ポンプサック4〜5回ほどで寝られる硬さまで膨らみました。

僕が家で試したときは、4〜5回ほどで寝られる硬さまで膨らみました。うまく空気を取り込めれば4回ほど。少し逃がしても5回程度です。

GEKETYは枕側の端に足踏みポンプが付いていました。そこを何度も押し続け、パンパンになるまで体感で5分ほど。エクリプスなら、設営後に息を切らしながらマットを踏み続ける必要がありません。

ばっさー
ばっさー

4回ほど空気を押し込んだら、もうほぼ完成。前のマットを何分も踏んでいた時間は何やったんや、というくらい楽でした。

10cm厚なのに、エア特有のフワフワ感が少ない

膨らませたサイズは、公式で183×51×厚さ10cmです。家で測った厚みも、ほぼ10cmありました。

NEMO エクリプス オールシーズン レギュラーを広げて長さを測った様子
レギュラーの公式サイズは長さ183cm、幅51cmです。
NEMO エクリプス オールシーズンの厚さを測ると約10cmだった
膨らませた厚みは、実測でもほぼ10cmありました。

10cmと聞くと、空気の上でボヨンボヨン揺れそうに思います。ところが、実際に寝ると印象は逆でした。柔らかさはあるのに、体が沈むたびに別の場所が大きく持ち上がる感じが少ない。面で受け止められているような安定感があります。

NEMOは、低伸縮のトラスを使ったSpaceframe構造によって、エアパッド特有の跳ねを抑えたと説明しています。[1] 技術名だけを見ても分かりにくいですが、GEKETYと寝比べると違いははっきり感じました。

自宅のフローリングで広げたNEMO エクリプス オールシーズン レギュラー
10cm厚でもエアが大きく動く感じは少なく、体を面で支えるような安定感がありました。

横向きになっても、肩や腰が床へ近づく感じはありませんでした。硬すぎると感じたら、Laylowバルブを軽く押して空気を少しずつ抜けます。寝たまま好みの硬さへ調整できるのも使いやすいところです。

フローリングの冷たさを感じなかった

自宅のフローリングへ直接敷いて寝てみました。床は冷たかったのですが、背中側へその冷たさが伝わってくる感覚はほとんどありませんでした。

エクリプス オールシーズンのR値は6.2です。内部には2層のThermal Mirror断熱フィルムがあり、地面側へ熱が逃げるのを抑えます。上下とも40Dナイロンで、薄さを優先した20Dのマットより扱いやすさもあります。[1]

ただし、室内のフローリングで冷たくなかったことと、冬のテント場で暖かく眠れることは別です。雪、地面の凍結、風、寝袋、服装、体質で条件は変わります。R値6.2は頼もしい数字ですが、「何℃まで絶対に大丈夫」とは書けません。

僕はNANGA 450DXを使っています。冬はマットだけでなく、寝袋と服装を含めた睡眠システム全体で考えます。過去の使用条件は、NANGA 450DXの実使用レビューにまとめました。

音は少しある。無音のマットではない

気になった点もあります。寝返りをすると、少しギシギシ、こすれるような音が出ました。

NEMOは、内部の断熱フィルムを浮かせて配置し、カサカサ音を抑えた静音設計と説明しています。[1] 実際、昔の反射材入りマットで聞くような大きなカサカサ音とは少し違います。それでも、生地と床、服、生地同士が動く音まで消えるわけではありません。

海外レビューでも、比較的静かという評価と、音が気になったという評価に分かれています。[2][3] 僕が数分寝返りを試した範囲では、「少し鳴るけれど、今のところ致命的ではない」という印象でした。ここは山小屋や静かなテント場で一晩使ってから、改めて追記します。

GEKETYから替えて変わったこと

比較した点 GEKETY NEMO Eclipse All-Season
重さ 販売画面で830g 写真の状態で実測511g
膨らませ方 一体型ポンプを何度も踏む ポンプサック4〜5回ほど
かかった時間 体感で約5分 短時間で完了
寝た感触 空気が動くフワフワ感 柔らかいが、面で支える安定感
断熱の確認 公称R値4.0・試験方法は未確認 公称R値6.2

いちばん大きかったのは、軽さよりも寝たときの安定感でした。GEKETYはパンパンまで膨らませても、体を動かすと空気が移動するような浮き沈みがあります。エクリプスにもエアマットらしい柔らかさはありますが、その上にしっかりした一枚の面があるように感じました。

次に大きいのが設営です。登山を終えて疲れているときに、マットを何分も踏み続けるのは面倒です。ポンプサック4〜5回で済むなら、テントへ入ってから寝床を作る負担がかなり減ります。

NEMO エクリプス オールシーズンが向いている人

  • 初めて本格的な登山用エアマットを買う人
  • 春〜秋だけでなく、寒い時期まで一枚で使いたい人
  • 500g前後なら許容でき、寝心地も重視したい人
  • 横向きで寝ることが多く、肩や腰の底付きを避けたい人
  • 薄い20D生地より、上下40Dの安心感を取りたい人
  • 設営でマットを何分も踏んだり、口で膨らませたりしたくない人

別のマットも見た方がいい人

  • 1gでも削りたい:Tensor All-SeasonやNeoAir XLite系も比較
  • 雪上・厳冬期を主目的にする:R値7以上のXTherm NXTやTensor Extreme Conditionsも比較
  • 寝返りの音にかなり敏感:店頭で実際に寝て、服とのこすれ音まで確認
  • 幅51cmが不安:100g増を許容してRegular Wideも候補

公式価格はレギュラーが25,300円です。安い買い物ではありません。ただ、R値6.2、厚さ10cm、上下40D、ポンプサック付きでこの価格なら、同クラスの中では手を出しやすい方です。[1]

よくある質問

ポンプサックは何回で膨らみますか?

僕がレギュラーを家で試したときは4〜5回ほどでした。袋へ直接息を吹き込むのではなく、入口から少し離れて空気を送り込むと、大きく膨らませやすくなります。

実際の重さは何gでしたか?

写真の状態では511gでした。コンプレッションストラップ込みの家庭用スケール実測です。日本公式は本体460g、届いた箱には485gと書かれていました。

冬でも使えますか?

公称R値は6.2で、寒い時期まで視野に入る断熱性です。ただし、僕はまだ冬の屋外で一晩使っていません。雪上や厳冬期を主目的にするなら、R値7以上の候補と重ね使いも含めて検討します。

寝返りの音はうるさいですか?

家で試すと、少しギシギシ、こすれる音がありました。大きなカサカサ音ではありませんが、無音ではありません。音に敏感な人は、床や服との組み合わせも含めて店頭で確認した方が安心です。

身長171cmならレギュラーで足りますか?

長さ183cmなので、身長171cmなら頭から足まで収まります。迷いやすいのは長さより幅です。レギュラーは51cm、レギュラーワイドは64cmあります。

まとめ:初回テストでは、かなり満足できた

NEMO エクリプス オールシーズンは、届いて家で試した段階ではかなり好印象でした。

写真の状態で実測511g。収納すれば手に収まり、広げれば厚さ約10cm。フローリングの冷たさを感じにくく、エアマットなのに体が安定します。何より、Vortexポンプサック4〜5回ほどで膨らんだ便利さは、一度使うと前の足踏み式へ戻りにくいです。

気になったのは、寝返りで少し音が出たこと。ここは実際のテント泊で一晩使わないと最終評価できません。今後は、外気温、地面の状態、使った寝袋、服装、朝までの空気抜けも記録し、この記事へ追記します。

ばっさー
ばっさー

軽い、小さい、すぐ膨らむ。それだけでも十分うれしかったけど、寝たときのしっかり感が一番よかった。次は山で一晩使って、本当のところを確かめます。

参考資料

  1. NEMO Equipment Japan「Eclipse All-Season」公式仕様
  2. Adventure Alan「NEMO Eclipse Review」
  3. SectionHiker「NEMO Eclipse All Season Insulated Sleeping Pad」
  4. Outdoor Gearzine「NEMO エクリプス オールシーズン実践レビュー」

商品仕様と価格は2026年9月23日に確認しました。実測値と使用感は、筆者が購入したレギュラーを自宅で確認した結果です。価格や仕様は変更される場合があります。