2026年7月19日、三連休のど真ん中に一人で木曽駒ヶ岳へ行ってきました。
僕にとって初めての中央アルプスで、初めての本格的な稜線歩き。ロープウェイで千畳敷駅へ上がると、いきなり目の前に雲海が広がっていました。
見たことのない高さから眺める景色は、ほんまに別世界でした。稜線からの景色だけでも十分すぎるのに、雷鳥の親子にも出会えて、初アルプスとしては出来すぎなくらいの一日でした!

ロープウェイを降りた瞬間に雲海。初アルプスの一発目でこれは反則!!と思いました。

この記事では、実際に歩いたルートやアクセスだけでなく、早朝タクシーで混雑を避けた方法、開始直後に道を間違えた原因、木曽駒ヶ岳の岩場で履いたサロモンの登山靴、下山後に回った駒ヶ根観光までまとめます。
木曽駒ヶ岳日帰り登山の記録
今回の山行データは次のとおりです。
| 登山日 | 2026年7月19日(日) |
|---|---|
| 登山形態 | 日帰り・ソロ |
| 最高地点 | 木曽駒ヶ岳 2,956m |
| スタート | 千畳敷駅 2,612m |
| 距離 | 6.5km |
| 活動時間 | 4時間04分 |
| 上り/下り | 662m/657m |
| コース定数 | 15(ふつう) |
| 使用した靴 | SALOMON X ULTRA 5 MID GORE-TEX |

通常は、千畳敷駅から八丁坂を上がり、乗越浄土、中岳を経て木曽駒ヶ岳山頂を往復するコースです。中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの案内では、山頂までの往復は約4時間とされています。
僕の活動時間も4時間04分でしたが、開始直後の道間違いが含まれています。距離6.5kmと累積標高には、その余分な往復もしっかり入っています。
最新の登山道やロープウェイの運行状況は、出発前に中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの登山コース案内で確認してください。
前後泊で「おかえりヒュッテ」に2泊
前日は、新大阪から新幹線で名古屋へ移動し、名古屋から高速バスで駒ヶ根へ向かいました。
宿泊したのは「おかえりヒュッテ」。2026年7月7日にオープンしたばかりで、僕が泊まったのは開業から約2週間後でした。
今回は登山前日だけでなく、山から下りた日の夜もおかえりヒュッテに宿泊。前後泊で合計2泊しました。
下山後すぐ大阪へ帰る必要がなかったので、温泉や光前寺、蒸溜所まで焦らず回れたのもよかったです。
そこで一緒になったご夫婦と仲良くなり、翌朝は3人でタクシーを相乗りすることに。ソロで来たはずが、旅先で自然に仲間ができるのもゲストハウスの面白さでした。
ご夫婦はそのまま山小屋へ泊まったそうです。その話を聞いていると「次は僕も山の上で一泊してみたいな」と思いました。日帰りとは違う時間の流れや景色も、いつか味わってみたいです。
三連休の混雑回避に、しらび平駅まで早朝タクシー
朝4時20分頃、おかえりヒュッテから予約していた丸八タクシーに乗り、ロープウェイ乗り場のしらび平駅へ向かいました。
到着は5時20分頃。料金は合計約9,000円で、ご夫婦と3人で割ったため一人約3,000円でした。
菅の台バスセンターより先は一般車両の通行が規制されています。通常は路線バスへ乗り換えますが、今回利用したタクシーではしらび平駅まで直接行くことができました。
三連休はバス待ちに長い列ができていたようですが、しらび平駅に着いた時点では僕たちが一番。まだ誰もいない乗り場で、先頭に並ぶことができました。

僕たちのすぐあとには、近くのキャンプ場から走って来た女性が到着しました。早朝からロープウェイ乗り場まで走ってくるのは、普通にすごすぎます(笑)
路線バスよりは少し高くなりますが、繁忙期に待ち時間を減らせることを考えると、僕はタクシーを選んでよかったです。複数人なら割り勘もできます。
ただし、今回の約9,000円は僕たちが利用したときの実績です。出発地や時間によって料金は変わるため、予約時に確認してください。僕が利用した丸八タクシーの電話番号は0265-82-4177です。
しらび平駅でロープウェイの往復チケットを購入し、千畳敷駅へ。ロープウェイの所要時間は約7分半ですが、その短い時間で標高2,612mまで一気に上がります。アクセスやマイカー規制の詳細は、公式アクセス案内で確認できます。
千畳敷駅に着いた瞬間、目の前に雲海
ロープウェイを降りると、いきなり目の前に雲海が広がっていました。
大阪から長い時間をかけて来た疲れも、早朝3時台に起きた眠さも、その景色を見た瞬間にどうでもよくなりました。
自分の下に雲が広がり、その向こうに山が連なっている。写真では見たことがあっても、自分の目で見るとスケールがまったく違います。
「これがアルプスか!」と、まだ歩き始めてもいないのに感動していました。
開始直後、いきなり逆方向へ進んだ
景色に感動しながら登山を開始。ところが千畳敷駅を出て、本来は右側の八丁坂・乗越浄土方面へ進まなければならないところを、僕は迷いなく左へ進みました。
進んだ先は極楽平方面です。

道自体は登山道だったため、最初は間違えていると思いませんでした。ただ、三連休の木曽駒ヶ岳なのに、30分ほど登っても人にほとんど会いません。
「さすがに人がいなさすぎる。これ、違うんじゃないか」と思い、そこで初めてYAMAPを開きました。
現在地を確認すると、木曽駒ヶ岳とは反対方向。千畳敷駅を出た瞬間から間違えていました……。


タクシーで一番乗りしたのに、登山開始直後に道間違い。せっかく稼いだ時間を、自分でほぼ全部使ってしまいました。
結局、来た道を戻って正規ルートへ。早く着いたメリットは薄くなりましたが、駅を出た直後こそ地図を確認するべきだと身をもって学びました。
木曽駒ヶ岳の正規ルートは登山者が多いため、繁忙期なのに周りに誰もいない状態が続いたら、それも違和感のサインになります。
八丁坂を登り、初めての稜線へ
千畳敷駅まで戻り、今度は正しい方向へ進みます。
千畳敷カールから乗越浄土までは、いきなり急な八丁坂。ロープウェイで一気に標高を上げられる木曽駒ヶ岳ですが、歩き始めから楽な道が続くわけではありません。
岩の多い斜面を登りながら振り返ると、さっきまでいた千畳敷駅がどんどん小さくなっていきます。

そして乗越浄土まで上がると、一気に視界が開けました。
それまで歩いてきたカールの斜面とは違い、目の前には高い山々と空が続く稜線。雲が近く、視界の先まで山が重なっています。

これが僕にとって初めての本格的な稜線歩きでした。高すぎる場所に自分が立っている不思議さと、今まで見たことのない景色への感動がずっと続きました。

登山を始めて間もない自分が、こんな景色の中を歩けている。それだけで、ここまで来てよかったと思えました。
中岳を越えて、木曽駒ヶ岳山頂へ
乗越浄土から中岳を越え、木曽駒ヶ岳山頂へ向かいます。
木曽駒ヶ岳の標高は2,956m。僕がこれまで登った山の中で最も高く、山頂から見える景色もこれまでとはまったく違いました。

道を間違えたときはどうなるかと思いましたが、無事に山頂へ到着。初めての中央アルプスで、しっかり山頂まで来られたことがうれしかったです。
山頂での休憩に持ってきたのは、緑色のよもぎ餅です。

雲と山を眺めながら食べたこの餅が、めちゃくちゃおいしかったです!
決して豪華な山ごはんではありません。それでも、ここまで歩いてきたあとの空腹と、目の前の景色が全部合わさって、普段食べるより何倍もおいしく感じました。
雷鳥の親子にも出会えた
今回の山行で、もう一つ忘れられないのが雷鳥の親子との出会いです。
雲海を見て、初めての稜線を歩いて、木曽駒ヶ岳の山頂まで登れた。そのうえ雷鳥まで見られるとは思っていませんでした。

画面越しでしか見たことのなかった雷鳥が、実際に山の中で子どもを連れて歩いている。見つけた瞬間は、かなり興奮しました。
追いかけたり近づきすぎたりせず、距離を保って静かに見守りました。
木曽駒ヶ岳の岩場でX ULTRA 5 MID GTXを履いた感想
今回履いたのは、サロモンの「X ULTRA 5 MID GORE-TEX」です。
大台ヶ原に続いて使用しましたが、木曽駒ヶ岳でも靴ずれ・足の痛み・滑りは一度もありませんでした。
八丁坂には大きな岩が続き、登りでも下りでも足の置き場所を考える場面があります。そんな道でも足元に不安を感じず、ミッドカットらしい安心感がありました。

岩場でも靴への不安は一度もなし。足元より景色に集中できたのが、いちばん良かったです。
登山靴は、歩いている最中に存在を意識しないくらいがちょうどいいのかもしれません。今回は痛みや滑りを気にせず、初めて見る景色に集中できました。
サイズ感、重さ、蒸れ、乾いた岩場でのグリップなどは、大台ヶ原で実際に7.9km歩いたX ULTRA 5 MID GORE-TEXの詳しいレビューにまとめています。
11時頃に下山。帰りのバスで軽い頭痛が出た
登山は11時頃までに終了しました。
歩いている間は大きな体調不良を感じませんでしたが、標高を下げて帰りのバスに乗った頃から、少し頭が痛くなりました。
高山病だったのかは分かりません。ただ、標高2,956mまで上がる山では、下山を始めたあとも体調の変化に注意する必要があると感じました。
僕の場合は軽い頭痛でしたが、無理をせず、水分を取りながらその後を過ごしました。初めて高い山へ行く人は、行動時間に余裕を持ち、少しでも異変があれば無理に進まないことが大切です。
下山後も駒ヶ根を満喫した
木曽駒ヶ岳から下りたあとは、そのまま帰らず駒ヶ根を回りました。
登山、ソースかつ丼、温泉、レンタサイクル、光前寺、蒸溜所。かなり詰め込んだ一日ですが、最後は木陰で本を読みながらゆっくり過ごしています。
明治亭で駒ヶ根名物のソースかつ丼
下山後の昼ごはんは、明治亭のソースかつ丼です。

ご飯の上にたっぷりのキャベツと大きなカツ。登山後の空腹もあり、しっかりしたボリュームがうれしかったです。
駒ヶ根へ来たなら、山と一緒に楽しみたい名物でした。店舗やメニューの最新情報は明治亭公式サイトで確認できます。
こまくさの湯で汗を流す
食事のあとは「早太郎温泉 こまくさの湯」へ。

登山後にすぐ温泉へ入れるのは、かなり気持ちいいです。足の疲れをゆっくりほぐし、朝から動き続けていた体を一度リセットできました。
2026年8月時点の通常入浴料は大人700円、営業時間は10時から21時まで(最終入館20時)です。夏季には延長営業日もあるため、訪問前にこまくさの湯公式サイトをご確認ください。
電動レンタサイクルで光前寺へ
温泉のあとは、駒ヶ根市のレンタサイクルで電動アシスト自転車を借りました。

このレンタサイクルは、おかえりヒュッテのオーナーに教えてもらいました。僕も宿で聞くまで知らず、オーナーが駒ヶ根市側へ連絡までしてくれたことで借りられました。
普通の自転車と電動アシスト自転車から選べましたが、僕は電動を選択。駒ヶ根周辺は思っていた以上に坂が多く、しかも登山後の脚だったので、これは大正解でした!
坂道でも楽に進めて、光前寺からマルス駒ヶ岳蒸溜所まで回ることができました。自転車で知らない町を走るのも、かなり面白かったです。
2026年度は空きがあれば予約なしでも利用できますが、確実に借りたい場合は駒ヶ根観光協会への事前連絡が案内されています。レンタル場所や受付時間は、駒ヶ根市のレンタサイクル案内で最新情報を確認してください。
向かったのは、苔の古道がきれいな光前寺です。

杉並木の足元に苔が広がり、山の上とはまた違う静かな空気が流れていました。
光前寺は、霊犬・早太郎の伝説が残るお寺です。『ゆるキャン△』で志摩リンが訪れた場所としても知られており、作中に登場した犬の像も見られました。

マルス駒ヶ岳蒸溜所で限定ウイスキーを購入
最後に向かったのは、マルス駒ヶ岳蒸溜所です。

蒸溜所の中まで見学し、ウイスキーが造られる設備や施設を見て回りました。僕が訪れた7月は設備のメンテナンス期間だったため、実際の仕込みや蒸留は動いていません。それでも、普段なかなか見られない設備や展示は面白かったです。
見学後は、蒸溜所限定のウイスキーを家族へのお土産として購入しました。
登ったばかりの木曽駒ヶ岳の名前が付いた蒸溜所で、その土地のお土産を選べるのも面白かったです。見学内容や予約方法は、マルス駒ヶ岳蒸溜所公式サイトで確認できます。
なお、僕はレンタサイクルで移動していたため、試飲はしていません。飲酒する場合は自転車を含め、車両を運転しない移動手段を選んでください。
こまくさ橋の木陰で読書
蒸溜所を見学したあとは、こまくさ橋の近くへ戻りました。
木陰に座り、本を読みながらゆっくり休憩。朝から山へ登り、そのまま駒ヶ根を走り回った一日の最後に、何もしない時間を作れたのがよかったです。
雲海と稜線で始まった一日を、川の近くの木陰で静かに終える。かなり満足度の高い過ごし方でした。
三連休に木曽駒ヶ岳へ行って感じた注意点
今回の経験から、初めて木曽駒ヶ岳へ行く人に伝えたいのは次の4点です。
- 混雑期は早朝移動を検討する:今回はタクシー相乗りで、しらび平駅の先頭に並べた
- 駅を出る前にYAMAPを確認する:登山道だからと安心せず、最初の分岐から現在地を見る
- 初心者向けでも装備を軽く見ない:八丁坂には急登と岩場があり、標高は約3,000mある
- 下山後も体調を見る:歩き終えたあとに頭痛などの変化が出る可能性も考える
木曽駒ヶ岳はロープウェイのおかげで高い場所から登り始められます。しかし、観光だけで千畳敷を歩く場合と、木曽駒ヶ岳山頂まで登る場合は必要な準備が違います。
公式案内でも、登山届を提出し、装備を整えて出発するよう呼びかけられています。天候と登山道の最新情報を確認し、自分の経験や体力に合った計画を立ててください。
まとめ:初めてのアルプスが木曽駒ヶ岳でよかった
初めての中央アルプスは、想像していた以上でした。
- ロープウェイを降りてすぐに見えた雲海
- 標高約3,000mで初めて歩いた稜線
- 木曽駒ヶ岳山頂から見た景色
- 雷鳥の親子との出会い
- 開始直後に逆方向へ進んだ失敗
- 下山後のソースかつ丼、温泉、光前寺、蒸溜所
道を間違えたことまで含めて、忘れられない一日になりました。
大阪から長野は正直遠いです。それでも、あの稜線の景色を一度見たら、またアルプスへ行きたくなります。
次からは大阪から夜行バスで一気に長野方面へ向かい、もっといろいろな山と景色を見てみたいと思います。

