【11月の洞川キャンプ場】NANGA 450DXでも寒かった|川沿いソロサイト宿泊記

11月の洞川キャンプ場で川沿いのソロサイトにテントを設営した様子 キャンプ

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これまで行ったキャンプの中で、いちばん思い出に残っている場所はどこか。

そう聞かれたら、僕は11月に訪れた奈良県天川村の「洞川キャンプ場」と答えます。

川のすぐ横にテントを張り、電波もあまり入らない山の中で、本を読みながら過ごす。夜は川の音が聞こえて、すぐ近くには洞川温泉。僕がキャンプに求めていた「山の中で生活している感」が、ここには全部ありました。

ただし、夜は本当に寒かったです。

NANGA(ナンガ)のAURORA TEX LIGHT 450DX、マット、ユニクロのウルトラライトダウンを使っても、寒くてなかなか寝つけませんでした。電源のないソロサイトだったため、持っていた電気毛布も使えません。

最高のキャンプだった。でも、安眠できたかと聞かれれば答えは「いいえ」。

この記事では、そんな2024年11月のソロキャンプを振り返りながら、洞川キャンプ場の魅力と寒さ、450DXを使って感じたことを正直に紹介します。

11月の洞川キャンプ場で川沿いのソロサイトにテントを設営した様子
川の目の前に作ったソロサイト。山の中で生活している感覚を味わえました。

今回のキャンプ概要

  • 時期:2024年11月
  • 場所:奈良県天川村・洞川キャンプ場
  • スタイル:車で行くソロキャンプ
  • サイト:川の目の前にあるソロサイト
  • 寝袋:NANGA AURORA TEX LIGHT 450DX
  • 服装:ユニクロのウルトラライトダウンなどを着用
  • 電源:利用できず、電気毛布は未使用
  • 夜の結果:寒さで寝つきにくく、安眠はできなかった

※当時の正確な気温は記録していません。体感を実測値のようには書かず、この記事では「僕が寒いと感じた実体験」として紹介します。

洞川キャンプ場の川沿いソロサイトが最高だった

予約したのはソロサイト。案内された場所の目の前には川が流れていて、周囲は背の高い木に囲まれていました。

テントとテーブル、椅子を並べると、それだけで自分の小さな生活拠点が完成します。豪華な設備があるわけではありません。それでも、視界に入るのは木と岩と川。聞こえてくるのは水の音です。

洞川キャンプ場は「不便を楽しもう」を掲げるキャンプ場ですが、実際に泊まってみると、その意味がよく分かりました。

洞川キャンプ場のソロサイト付近を流れる澄んだ川
テントのすぐ近くを流れる川。夜も水の音が聞こえていました。

便利さだけで考えれば、電源があって、電波が入って、車をテントのすぐ横に置ける場所の方が快適です。

でも、このキャンプで強く残っているのは、便利だった記憶ではありません。川の音を聞きながら一人で過ごした時間です。

ここまで「山の中で暮らしている」と感じたキャンプは、今までありませんでした。

ちなみに、車で行ったので大きめのテーブルや椅子、クーラーボックスも持っていけました。サイト自体は自然の中ですが、居住スペースはかなり快適に作れたと思います。

木々に囲まれた洞川キャンプ場の澄んだ流れ
木と岩、澄んだ水に囲まれたキャンプ場です。

高槻から約5時間。道を間違えたところから思い出が始まった

当時は大阪の高槻に住んでいました。

今振り返ると、洞川まで普通に走ればそこまでかからなかったはずです。ところが行きに道を間違え、たしか到着まで5時間くらいかかった記憶があります(笑)。

山道を走り続けてようやく着いたキャンプ場。そのぶん、川沿いのサイトが見えた瞬間のうれしさも大きかったです。

現在の公式サイトでは大阪市内から車で約2時間30分と案内されています。僕の5時間は参考記録ではなく、完全に失敗談です。初めて行く人は、山道に入る前にナビのルートを一度確認しておくことをおすすめします。

11月の夜、NANGA 450DXでも凍えるほど寒かった

日が落ちると、昼間の気持ちよさから一転して、かなり冷え込みました。

寝るときに使ったのは、普段から愛用しているNANGA AURORA TEX LIGHT 450DXです。その下にはGEKETYの足踏み式エアーマットを敷き、自分もユニクロのウルトラライトダウンを着込みました。

マットは厚さ約10cm。購入時の商品ページにはR値4.0と表記されていたモデルです。地面へ直接寝ていたわけではなく、厚みのあるマットまで使ったうえで寒さを感じました。

※厚さ・R値は購入時の商品ページに記載されていた数値です。実測値ではありません。

それでも寒い。シュラフに入ればすぐ眠れると思っていたのですが、体が冷えて、なかなか寝つけませんでした。夜中も快適とはいえず、朝までぐっすりという感じではありません。

電気毛布も持っていましたが、このソロサイトでは電源が使えませんでした。電気毛布を前提にしていたぶん、防寒計画が一段足りていなかったと思います。

ばっさー
ばっさー

電気毛布まで持っていったのに、電源がなくて使えませんでした。あの夜はほんまに寒かったです。

なお、当時は温度計で気温を記録していません。したがって「何℃で寒かった」とは断定できません。ただ、11月の山中で、450DX+マット+ウルトラライトダウンだけでは僕は安眠できなかった。これが今回の確かな実体験です。

「下限温度」まで大丈夫、とは考えない方がいい

現行のAURORA TEX LIGHT 450DXは、NANGA公式で快適使用温度0℃、下限温度−5℃と案内されています。

ただし、下限温度は「誰でも快適に眠れる温度」ではありません。寒さの感じ方は体質だけでなく、服装、マットの断熱性、テント、湿気、風、食事などでも変わります。

今回の僕はまさに、カタログの数字だけでは判断できないことを身をもって知りました。

11月の洞川キャンプで学んだこと

  • 山の11月を「まだ秋」と軽く見ない
  • 電源の有無を予約時に確認する
  • シュラフだけでなく、地面からの冷えを防ぐマットも重視する
  • 電気毛布が使えない場合の予備の防寒手段を用意する
  • 快適使用温度には余裕を持たせる

それでも450DXは「持ってきてよかった」

ここまで読むと、「450DXはダメだったのか」と思うかもしれません。

僕の答えは、そうではありません。

安眠はできなかったものの、450DXがなければ、もっと厳しい夜になっていたはずです。寒い中でも朝まで過ごせたのは、間違いなくこのシュラフがあったからでした。

450DXがなかったら、ほんまに無理やったと思います(笑)。

実際にキャンプで使用しているNANGA AURORA TEX LIGHT 450DX
実際に使っているNANGA AURORA TEX LIGHT 450DX。

450DXは、春から秋を中心に使うなら、暖かさと収納性のバランスがいいモデルです。収納するとかなりコンパクトになるので、荷物を増やしたくないキャンプでも持ち出しやすいと感じています。

片手で持てる大きさに収納したNANGA 450DX
450DXは収納すると片手で持てるほどコンパクトになります。

僕自身、これまでかなり活躍してもらいました。買ったことを後悔しているわけではありません。

450DXを実際に使って分かった良い点や、別のキャンプで約−4℃を経験したときの詳しい条件は、以下の記事にまとめています。

実使用レビュー:NANGA 450DXは冬に使える?600DXとの選び方も解説

もし今買い直すなら、僕は600DXを選ぶ

450DXは今でも気に入っています。それでも、もし今の自分が一から買い直すなら、600DXを選ぶと思います。

理由は単純で、暑い時期はシュラフを掛けずに寝たり、ファスナーを開けたりして調整できます。一方で、寒い夜に保温力が足りないと、その場でダウン量を増やすことはできません。

現行モデルの公式スペックでは、450DXと600DXの温度目安は次のとおりです。

モデル 快適使用温度 下限温度 僕が考える向いている人
450DX 0℃ −5℃ 春〜秋中心。収納性とのバランスを重視したい人
600DX −4℃ −11℃ 晩秋や冬も視野に入れ、寒さへの余裕を持ちたい人
温度は2026年8月に確認したNANGA公式サイトの現行AURORA TEX LIGHT DXシリーズの表記です。使用環境や個人差があるため、温度表記だけで安全・快適を保証するものではありません。

今回のような11月の山中キャンプを今後もするなら、僕は軽さよりも暖かさの余裕を取ります。

ただし、600DXならどんな環境でも必ず暖かい、という意味ではありません。マットや服装まで含めて睡眠環境を作ることは、600DXを選んでも必要です。

電波が弱い夜、焚き火と温かい料理を楽しんだ

記憶では、キャンプ場はスマホの電波もあまり安定していませんでした。

動画を見たり、ずっとスマホを触ったりするのではなく、本を読みながら過ごしたことを覚えています。

普段なら少し不便に感じるはずなのに、この場所ではむしろそれがよかった。画面を見る時間が減ると、川の音や暗くなっていく森の様子が、いつもよりはっきり感じられました。

暗くなってからは焚き火を起こしました。火の粉が上がり、木がはぜる音がする。寒い夜だったからこそ、炎の前に座っている時間がいつも以上に心地よく感じられました。

11月の洞川キャンプ場で夜に楽しんだ焚き火
寒い夜だったからこそ、焚き火の暖かさが身にしみました。

ホタテご飯、肉料理、焼き芋。夜はしっかりキャンプ飯

夜ごはんは、メスティンで作ったホタテときのこのご飯。フライパンでは、肉とにんにくの芽を炒めました。

メスティンで作ったホタテときのこのご飯とビール
夜ごはんに作ったホタテときのこのご飯。
キャンプの夜に作った肉とにんにくの芽の炒め物
フライパンで肉とにんにくの芽を炒めました。

さらに焼き芋も作りました。特別に凝った料理ではありません。でも、冷え込む山の中で食べる熱々の焼き芋は、それだけで十分ごちそうでした。

寒いキャンプの夜に食べた熱々の焼き芋
冷え込む夜に食べた熱々の焼き芋。

翌朝は、きれいに焼けたホットサンド。夜は寒くてつらかったのに、朝になって温かいものを食べると、それだけで少し元気が戻りました。

洞川キャンプ場の朝に作った焼きたてのホットサンド
翌朝は焼きたてのホットサンドを食べました。

ばっさー
ばっさー

寒かったけど、焚き火して、ご飯を作って、本を読む。この時間がめちゃくちゃよかったんですよね。

すぐ近くの洞川温泉へ。キャンプと観光を両方楽しめた

洞川キャンプ場の魅力は、サイトだけではありません。すぐ近くに洞川温泉街があり、キャンプと一緒に散策を楽しめます。

山あいの温泉街には木造の建物と提灯が並び、日が落ちると昼間とは違う雰囲気になります。寒い時期のキャンプだったからこそ、すぐ近くに温泉街があることも心強く感じました。

木造の建物が並ぶ昼間の洞川温泉街
昔ながらの木造建築が並ぶ洞川温泉街。
提灯に明かりが灯る夕方の洞川温泉街
夕方になると提灯に明かりが灯ります。

歩いていると、洞川温泉や大峯山のデザインを選べる「おもしろステッカー」の自動販売機も発見。こういう少し変わったものに出会えるのも、温泉街を歩く楽しさです。

洞川温泉で見つけたおもしろステッカーの自動販売機
洞川温泉で見つけた、少し珍しいステッカーの自動販売機。

街では、オレンジ色の服を着たかわいい犬にも出会いました。寒さで少し疲れていたところだったので、かなり癒やされたのを覚えています。

洞川温泉の街で出会ったかわいい犬
温泉街で出会ったかわいい犬にも癒やされました。

池に灯りが映る龍泉寺がきれいだった

当時は場所の名前をきちんと覚えていなかったのですが、写真と現地情報を確認したところ、ライトアップされていたのは洞川温泉街にある大峯山龍泉寺です。

色づいた木々と建物の灯りが池に映り、キャンプ場とはまた違う静かな美しさがありました。

紅葉と灯りが池に映る洞川温泉の大峯山龍泉寺
紅葉と灯りが水面に映る大峯山龍泉寺。

キャンプだけで一日を終えるのではなく、温泉街を歩いて、こうした景色まで見られたことも、洞川の思い出が強く残っている理由だと思います。

帰り道に立ち寄った、みたらい渓谷

キャンプの帰り道には、滝のある渓谷にも立ち寄りました。

当時は場所の名前をきちんと覚えていなかったのですが、写真の景観と移動ルートを天川村の公式情報と照合すると、立ち寄ったのはみたらい渓谷です。

大きな岩の間を、底まで見えるほど澄んだ水が流れていました。川の上には橋が架かり、少し歩くだけでもキャンプ場とはまた違う、スケールの大きな渓谷の景色を楽しめます。

帰り道に立ち寄ったみたらい渓谷の巨岩と澄んだ川
帰り道に立ち寄ったみたらい渓谷。水の透明度が印象的でした。

大小の滝と勢いのある流れも見られました。キャンプを片付けたあと、そのまま家へ帰るだけではなく、最後にもう一度天川村の自然を味わえたのはよかったです。

みたらい渓谷で見た勢いのある滝と清流
大小の滝と勢いのある流れも見られました。

みたらい渓谷周辺は道路が狭く、駐車スペースも限られています。訪れる場合は天川村公式サイトで最新のアクセス情報をご確認ください。

極寒キャンプの直後、そのまま常夏のバリへ

この旅には、もう一つ忘れられないオチがあります。

寒い洞川で一晩過ごし、キャンプから帰ったその日に、そのまま海外出張でバリへ向かいました。

極寒の山から、一気に常夏の国へ。

さすがに体がついていかなかったのか、バリでは体調を崩しました(笑)。今考えると、なかなか無茶なスケジュールです。

ばっさー
ばっさー

極寒の洞川から、その日のうちに常夏のバリ。そりゃ体もびっくりします(笑)。

寒くて眠れなかった夜も、道を間違えて長時間運転したことも、バリで寝込んだことも含めて、全部ひと続きの濃い思い出になっています。

まとめ|寒かった。それでも、また行きたい

11月の洞川キャンプ場は、僕にとって快適なキャンプではありませんでした。

NANGA 450DXとマット、ウルトラライトダウンを使っても寒く、電源がないため電気毛布も使えず、安眠はできませんでした。

それでも、これまでで一番思い出に残っています。

目の前を流れる川。ずっと聞こえる水の音。電波から離れて本を読む時間。温泉街の灯り。龍泉寺の水面に映る紅葉。

便利ではなかったからこそ、山の中で一晩生活した実感がありました。

次に11月の洞川へ行くなら、もっと暖かいシュラフと、電源に頼らない防寒対策を持っていきます。

今の僕なら600DXを選びます。それでも、あの夜を450DXで乗り切ったことも含めて、このシュラフは忘れられない相棒です。

寒かった。でも、本当にきれいで、素敵なキャンプでした。


洞川キャンプ場・11月キャンプのよくある質問

11月の洞川キャンプ場は寒いですか?

僕が泊まった2024年11月は、450DX、マット、ウルトラライトダウンを使っても安眠できないほど寒く感じました。ただし、正確な気温は記録しておらず、寒さには個人差があります。平地の「11月」の感覚ではなく、山中の冷え込みを想定した装備が必要です。

NANGA 450DXで11月の洞川キャンプ場に泊まれますか?

僕は朝まで過ごせましたが、快適には眠れませんでした。450DXだけで判断せず、マットの断熱性、服装、テント、当日の予報などを含めて考える必要があります。寒がりの人や、冷え込む予報の日は、600DX以上も比較した方が安心です。

ソロサイトで電気毛布は使えますか?

僕が2024年11月に利用したソロサイトでは電源を使えませんでした。サイトや設備は変更される可能性があるため、電気毛布などを使う予定なら、予約前にキャンプ場へ最新情報を確認してください。

施設情報・料金・営業日は変更される可能性があります。予約前に洞川キャンプ場公式サイトをご確認ください。

参考:NANGA AURORA TEX LIGHT 450DX公式ページ/NANGA AURORA TEX LIGHT 600DX公式ページ/大峯山龍泉寺公式サイト/天川村・みたらい渓谷